水平線(すいへいせん、horizon)とは、水面(海)と空の境界をなす線のこと
…いや、今回は、FXでチャート分析をする上で出てくる「水平線」について説明したいと思います。
- 水平線ってなんだ?
- どうやって引くの?コツはあるの?
- どうやってトレードに活かすの?
- 水平線を引ければ勝てるの?
水平線の基本から、トレードへの活かし方、実際水平線って意味あるの?水平線の向こう側にはなにがあるの?やっぱり地球は丸いの?ってところまで、元水平線マニアの僕から、色々ぶっちゃげていきたいと思います(=´∀`)
水平線とは何ぞや?
FXの水平線とは、チャート上のある価格のところに横線を引くことです。
水平線は以下の2種類があります。
- 今の価格より上に引く線をレジスタンスライン(上値抵抗線)
- 今の価格より下に引く線をサポートライン(下値抵抗線)
「抵抗線」という呼び名の通り、「この価格まできたら反発する(止められる)」ポイントに横線を引くことが重要になります。
また、水平線は反発のポイントだけではなく、逆に「この線を越えると価格が走る」場面になる場合もあります。
そういった多くのトレーダーが注目してるであろう水平線を意識することで、相場が過熱するポイントを捉え、自分のトレードに活かしていくことになります。
では、そんな過熱ポイントとなる水平線をどうやって引いていくのでしょうか?
水平線を引くコツ
水平線を引く上で大事なのは、「皆が意識しそうな価格を探す」ことですが、そんな価格をどうやって探すのでしょうか?そのコツを何点かご紹介します。
チャートの高値・安値に注目する
ダウ理論信者の僕にとっては、まずは高値・安値を見て、意識されそうな価格を探していきます。
ダウ理論的に注目度が高い高値・安値は、「直近の高値・安値」「トレンド転換時の戻り高値・押し安値」などです。
前日の高値・安値でもいいですし、ここ1年での高値・安値を探して引いても、その水平線近くでは相場が過熱することは間違いなしで、立派な水平線として機能します。
何度も反発している価格を探す
高値・安値を探してラインを引く練習をしていると、次は「ん?ここのラインで2回も3回も反発してるぞ?」ってラインが見えてきます。
このように何回もトライして、跳ね返されているという事実が、多くのトレーダーが意識しているラインとなります。
何度も止められたラインは、次も止められる可能性も高いですが、逆に超えたときは、ここぞとばかりに価格が伸びることもあります。それだけ売り買いのパワーが集中するポイントです。
大きめの時間足ほど重要なライン
日足や4時間足で引くような水平線ほど、その重要度が高いことは間違いありません。
大きめの時間足で引く水平線は、おのずと、数ヶ月ぶりの高値・安値だったり、今年の高値・安値だったり、どう考えても注目度が高い箇所になることが多いです。
なので、15分とか1時間レベルの足で引く水平線は、参考にはなりますが、注目度が低い場面もよくあります。
水平線を引きすぎない笑
初心者のときに陥ったやつですが、水平線を引きすぎて、結局どうしたいのかが分からなくなったパターンです😹笑。
どれもブレイク&反発しそうにみえてきて、手出しができなくなります。
日足レベルの高値・安値か、トレンド転換(ダウ理論)の押し安値・戻り高値しか引かない!といったように自分の水平線ルールを決めるべきでしょう。
ヒゲで引く?実体で引く?
ちなみに、ラインを引く上で、高値とか安値はヒゲを見るのか?実体を見るのか?という疑問が多いと思いますが、僕は断然ヒゲ派です。
ヒゲはノイズだと考える人もいますが、ヒゲの価格まで伸びたことは事実なので、当然トレーダーはヒゲまで意識すると思います。ヒゲを含めてチャートを見ることをおすすめします(^。^)
水平線の活用方法
「ブレイクを狙う」または「反発を狙う」
僕もダウ理論で高値・安値に水平線を引いて、そのブレイクアウトを狙う手法を一時期頑張ってましたが、そのような活用が多いと思います。
また、ブレイクとは真逆になりますが、水平線での反発を狙うトレードにも活用できます。
どちらを選ぶかは、その人のスタイル次第です。
この場合は水平線にタッチしたらエントリー!といった感じで待ち伏せするスタイルになることがお多いと思います。
(オススメ)ブレイク後の戻り(押し)を狙う
ブレイクや反発の瞬間を狙う使い方ではなく、ブレイクした後の戻りがどこまでかを予想して、そのあたりの反応を見てトレードするのに活用できます。
特にオススメなのは、ダウ理論でのトレンド転換後の押し安値、戻り高値の水平線を狙う感じです。
こちらはその水平線にタッチしたらエントリー!ではなく、そのあたりで止まったり、反発しかけてる状況をみてからエントリーするのがオススメです。そこで反発すれば、もうひと伸びあるかもしれない!という目線でトレードしていきます。
利確&損切りの目安にする
エントリーする際に、どのあたりまで伸びるのを期待するか、利確ポイントの目安として活用できます。
逆に、「ここを割ったら痛いな」というポイントに損切りを置く…水平線はそういった利確・損切りの設定にも活用されます。
水平線ってぶっちゃげ必要!?
さて本題です😹
- Q.水平線の引き方をマスターすれば勝てるようになるのですか?
- A.別に勝てるようになりません!😹
- Q.水平線って必要ですか?
- A.別に無くてもよいです😹
はいすみません😹超個人的見解です。
そう思う理由は以下の通りです。
別に引かなくても高値安値は見える
チャートをパッとみて、高値安値の山って簡単に見分けつきませんか?
それが見えれば、今のトレンドがどっちなのか?今の価格はどのあたりにいるのか?分かりますよね?そして近くの高値安値を見て、これをブレイクしてほしいなとか、反発しそうだから手前で利確するかとか、十分に戦略は立てれます。
逆にそれが見分けつかないようなチャートで無理に水平線を引く必要もありません。
また、PCでゴリゴリに分析した後、環境が変わってチャート画面を開く時(別のPCとか携帯とか)に、水平線がないから分からない〜とかなっちゃったら不便ですわな。
水平線にとらわれてトレードするより、水平線がなくてもチャートを的確に分析できる目を養った方が良いと思います(=´∀`)
自己満足になりがち
水平線を引いてると、めっちゃチャート分析してる俺感が出てきて、水平線を引くことが目的になりがちです笑。
目的がはっきりしてて引くならいいのですが、とにかく水平線を見つけなきゃ!と思って頑張て引くものでもありません。
どう活かすかは個人次第!あなたは活かせますか?😹
水平線で相場の注目ポイントは分かるようになっても、それをトレードに活かせるかは全くの別問題です。
ブレイクを狙うために水平線を引くのか、反発を狙うために水平線を引くのか、利確損切を決めるために水平線を引くのか、目的をはっきりさせないといけません。
でも目的をはっきりさせたところで、全トレーダーが注目するポイントを使ってトレードするのですから、その中で勝負して継続的に勝つことができると思いますか?😹
水平線を引けるようになったのに、いまいち勝てない…そんな人は一旦冷静になって、考え直した方がいいかもしれません。
自分の引いた水平線でばっちり反応するときもあれば、あっさりと突破される場合もあります。相場なんでそんなもんです。結局、どう勝負するのですか?!という話です笑。
まとめ
なんか捻くれててすみませんでしたが、僕の結論は、「別に水平線にこだわらなくてもよい」という考えです。(水平線トレーダーから怒られそう)
水平線がなくてもチャートをみて、高値安値を押さえて、大事な場面を把握できれば十分でしょう。
逆に多くのトレーダーが勝負する箇所を避けて、新しい視点でトレードしてみても、面白い発見があると思います。
水平線の勉強を始めようとしている方、勉強することが目的ではなく、どんなトレードをしたいから学ぶのか?!を念頭に考えるとよいと思います。
チャート分析はほどほどに!気楽にいきましょう!では(=´∀`)
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