さぁ、いよいよ確定申告書の作成です!
※事前準備の手順は、以下の記事を参考ください。
この記事では、「会社員が海外FXで利益をあげたときの確定申告の仕方」がわかります。その他の所得については触れていませんのでご注意ください!
準備するもの
- 源泉徴収票
- 海外FXの口座の損益報告書(取引履歴)
確定申告書作成コーナー(国税庁)で作成!
確定申告書等作成コーナーでできること
確定申告書等作成コーナーでは、画面の案内に従って金額等を入力すれば申告書を作成することができます。
作成したデータを印刷して提出することも出来ますし、e-Taxで送信することも可能です。また、作成中の申告書を保存したり読み込んだりできるので、作業を中断・再開したり、昨年度の分を読み込んで利用することも可能のようです。
作成開始
確定申告書等作成コーナーを開くと、以下の画面になります。
初めて確定申告をする人は「作成開始」を、以前確定申告をしたことがある人や、作業を再開する人は、「保存データを利用して再開」を選びます。
提出方法の選択
e-Taxとマイナンバーカード方式の事前準備が済んでいるので、そちらを選択!
マイナンバーカード認証
ICカードリーダとマイナンバーカードを準備し、読み取り!マイナンバーカードを入手するときに役所で設定した暗証番号(4桁)が必要です。
作成する申告書の選択
どの申告書を作成するかを選びます。また、過去の年度の申告書の作成も可能のようです。
海外FXで利益が出た場合や、ふるさと納税の入力は、「所得税」の申告書を作成します。
マイナポータル連携の選択
むむ…また新たな項目が…。連携するかしないかを選べますが、連携するには、また事前準備が必要のようです。

事前準備多すぎや!(めんどくさい)
あれこれ設定や事前準備が別々で疲れますね。ひとまず連携しないでやってみます。
いよいよ作成開始・・・その前に
いかにも申告書を作成しますよって雰囲気の画面になりました。
作成開始を押すと、「作成をはじめる前に」という画面になりましたw。生年月日や、提出方法、質問があります。

「作成開始」の前に聞けやw
いよいよ入力画面
ようやく、作成画面に移ります。ここで、「総合課税の所得」と「分離課税の所得」という2つの項目と、所得の種類が書いてある表が現れます。
総合課税の所得とは(海外FXの利益はこっち)
総合課税とは、課税の対象となる所得を全て合計して、累進税率で税金を計算する仕組みです。累進税率とは、所得が多くなるほど税率が高くなる仕組みで、その税率は以下の通りです。
課税所得額 | 税率(内訳) | 所得控除額 |
20万円以上~195万円以下 | 15%(所得税5%+住民税10%) | なし |
195万円超~330万円以下 | 20%(所得税10%+住民税10%) | 97,500円 |
330万円超~695万円以下 | 30%( 所得税20%+住民税10%) | 427,500円 |
695万円超~900万円以下 | 33%( 所得税23%+住民税10%) | 636,000円 |
900万円超~1,800万円以下 | 43%( 所得税33%+住民税10%) | 1,536,000円 |
1,800万円超~4,000万以下 | 50%(所得税40%+住民税10%) | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 55%(所得税45%+住民税10%) | 4,796,000円 |
総合課税の入力項目は、稼いだ方法によって10項目くらいありますが、「会社員で海外FXで儲けて確定申告が必要となった」人が入力する項目は、2つだけです。
- 給与所得…会社の給料(源泉徴収票を見る)
- 雑所得(その他)…海外FXの利益(FX業者の損益報告書を見る)
海外FXの利益は、給料と合わせて年収とみなされ、年収の大きさによって税率が変わるのですね。
分離課税の所得とは(国内FXの利益はこっち)
所得の種類によっては、総合課税の枠に合算しなくてもいいものがあります。その所得の種類毎に決められた税率で総合課税(年収)とは別に税金を計算する方法、それが分離課税です。「国内のFXで儲けた」場合は、分離課税の枠に該当します。
国内FXの利益の税率は、一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)です。これは、年収が高くても低くても、別の枠で扱われて税率は一律なのですね。
ちなみに国内FXの利益は、「先物取引に関わる雑所得等」の中に「外国為替取引」として入力します。
給与所得を入力
総合課税の所得のうちの給与取得を入力していきます。源泉徴収票を見ながら入力することになると思います。「入力する」をクリックしました。
入力画面は下の通りです。源泉徴収票のどの欄の内容を入力するか図で説明されているので非常に分かりやすいです。これは、入力画面に従って進めれば完了します。

めちゃ簡単でした。もっと難しいかと思ってた…
雑(その他)所得の入力(海外FXの利益を入力)
いよいよ、海外FXの利益を入力していきます。
「入力する」を押すと入力画面に移ります。
ここで入力する内容は、以下の通りです。
入力項目 | 内容 |
種目 | 「その他」を選んで「証拠金取引」と入力 |
収入金額 | 利益金額を入力(損益報告書を見る) |
必要経費 | FX関連でかかった経費があれば入力 |
源泉徴収税額 | 未記入でOK |
所得の生ずる場所 | FX業者の住所 |
報酬などの支払い者の氏名・名称 | FX業者の名称 |
最後に「FX業者の住所や名称」を記入する欄があるので、複数の業者を使っている人は、FX業者毎に入力が必要です。
FX業者の住所などは、各FX業者のページから探す必要がありそうです。以下、ご参考までに。住所は28文字以内に入らないので、ビル名等は省略可能。会社の正式名は普段言っている名称とは違うのでご注意ください。
- (Gemforexの場合)
- 住所 Level 1, 275 Onehunga Mall, Onehunga,Auckland
- 名称 GEM GROUP NZ LIMITED
- (XMの場合)
- 住所 F20,1st Floor,Eden Plaza,Eden Island,Seychelles
- 名称 Tradexfin Limited
入力すると、入力内容の一覧に反映されます。
所得控除の入力
次に進むと、所得控除の入力画面に移ります。ここでは「給与取得」で入力した源泉徴収票の控除額の金額が自動で反映されています。確認して、他になければ、そのまま次へ進みます。
ちなみに、ふるさと納税を行った人は、ここで「寄附金控除」の欄に入力していくことになります。
税額控除・その他の項目の入力
次に進むと「税額控除・その他の項目の入力」になりますが、おそらく私には関係ありませんので「次へ」
計算結果確認:所得税の納税額が確定
これまでの入力内容一覧と計算結果「納付する金額は、◯◯円です」と表示されます。この金額が収める所得税の金額になります。
住民税等入力
終わったー!と思ったら、次は、住民税に関わる入力が必要です。
「住民税・事業税に関する事項」をクリック。すると、住民税の徴収方法の選択ボタンがあります。ここがポイント!「自分で納付」を選ばないと、会社に住民税のデータが送付されるようです。バレたくない人は、「自分で納付」を必ず選びます。
その他、扶養親族など、該当項目に入力していきます。ここで海外FXの利益を入力する項目はなさそうです。
住民税は、確定申告で所得税が確定して、そのデーターがお住まいの自治体に送られてから確定し、5〜6月に「住民税決定通知書」が送られてくるようです。つまり、住民税の金額は、通知書がくるまでは確認できないようです。
納付金額の確認と住所・氏名等入力
最後に納付すべき所得税の金額の確認、住所・氏名などの個人情報を入力していく画面になり、納付方法(QRでコンビニ払い)などを選択して、進んでいけば、完了です!
まとめ

無事に終わったっぽい…(感動)
難しいと思い込んでた確定申告。
やってみると、源泉徴収票とFXの損益報告書(取引履歴)があれば、その内容を写すだけなので、そんなに難しくなかったです!
これで、毎年の確定申告は大丈夫そうです!また海外FXで儲けれればのお話ですがね!笑。
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