「ダウ理論」の使い方が知りたい!という人に見てほしい
この記事では、「ダウ理論」を活用したトレンド分析について説明していきたいと思います。
えーっとまず…「ダウ理論」とは、チャールズ・ダウ(1851~1902年)が提唱した、市場での値動きを評価するための理論であり、6つの基本法則から構成されます。1つ目は、「平均は全ての事象を織り込む」という、あらゆる需給に関する全ての事象は…

OK! で、結局、ダウ理論ってどう活用するの??
・・・というお話です。
「ダウ理論」は、ネットで検索すると、様々な質の高い情報を得ることができます。
僕も色々な記事を読み込み、学習してきましたが、いざチャートを目の前にすると、完全に上のうさちゃん状態になっていました。
この記事が、そんな僕のような人のためになればと思い、作成しました。
お役にたてれば、幸いです。
※ダウ理論に関しての記事を書いてみました。ご参考ください
上昇トレンド
上昇トレンドとは、下図のように高値を更新しながら、価格が上昇していく相場です。
上がっては下がってを繰り返し、押し目をつけながら、Nの字を描くように動いていきます。

上昇トレンドの分析に必要な2本のライン
上昇トレンドの場合、「押し安値」と「高値」の2本のラインが重要です。

押し目である「高値を更新する起点」となった直近安値を「押し安値」といいます。
「押し安値」と「高値」は、高値を更新する度に移動します(移動前のラインは消滅)
つまり、上昇トレンド中は、「押し安値」と「高値」の2本のラインのみを表示します。
次の項目で、「押し安値」と「高値」の移動手順を説明します。
「押し安値」と「高値」の移動
以下の①~③の手順を繰り返し、「押し安値」と「高値」を移動させていきます。

下降トレンド
下降トレンドとは、下図のように安値を更新しながら、価格が下降していく相場です。
下がっては上がってを繰り返し、押し目をつけながら下降します。

下降トレンドの分析に必要な2本のライン
下降トレンドの場合、「戻り高値」と「安値」の2本のラインが重要です。

押し目である「安値を更新する起点」となった直近高値を「戻り高値」といいます。
「戻り高値」と「安値」は、「安値」を更新する度に移動します
下降トレンド中は、「押し安値」と「高値」の2本のラインのみを表示します。
次の項目で、「戻り高値」と「安値」の移動手順を説明します。
「戻り高値」と「安値」の移動
以下の①~③の手順を繰り返し、「戻り高値」と「安値」を移動させていきます。

トレンドの転換
上昇トレンドの終了
上昇トレンドは、「押し安値」を割られるまで継続すると考えます。
つまり「押し安値」を割られると、「上昇トレンドが終了した」と認識します。

この状態は、上昇トレンドでも下降トレンドでもない、トレンドレスの状態ですが、
「下降トレンドに変わるかもしれない」といった、下目線のトレンド転換です。
そのため、2本のラインも下降トレンドの状態(戻り高値、安値)に変化させます。
これまでの「高値」は「戻り高値」に、下降が落ち着いた場面でつけた最安値が「安値」になります。

この状態から、更に「安値」を更新したら、「下降トレンドの発生」となります。

下降トレンドの終了
下降トレンドは、「戻り高値」を超えられるまで継続すると考えます。
つまり「戻り高値」を超えられると、「下降トレンドが終了した」と認識します。

この状態は、「上昇トレンドに変わるかもしれない」という上目線のトレンド転換です。
そのため、2本のラインも上昇トレンドの状態(押し安値、高値)に変化させます。
これまでの「安値」は「押し安値」に、上昇が落ち着いた場面でつけた最高値が「高値」になります。

この状態から、更に「高値」を更新したら、「上昇トレンドの発生」となります。

まとめ
ダウ理論を活用したトレンド分析で重要な点は、以下の通りです。
①トレンド分析には、2本のラインが必要
・上昇トレンドの場合は、「押し安値」と「高値」
・下降トレンドの場合は、「戻り高値」と「安値」
※これらは、更新される度に移動する
②トレンドの転換を見極めよう
・上昇トレンドは、「押し安値」を割られると、終了する。(下目線になる)
・下降トレンドは、「戻り高値」を超えられると、終了する。(上目線になる)
※その後のトレンド発生に注目する。

~あとがき~
このように、最新のチャート上に「2本のライン」と「トレンドの状態」を書き込むだけでも今は「買い」か「売り」か、目線を決めることができます。
また、2本のラインは、これから必ず意識される価格になります。
「目線」を決めて、「意識される価格」を使ってどうエントリーするか。
僕が使ってるエントリー手法については、別の記事で紹介していきたいと思います。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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